フルコミ営業会社の節税|役員報酬・社宅・共済で手残りを最大化する方法を税理士が解説
監修税理士 小澤哲二

「接待や交際費、車のガソリン…どこまで経費? 役員報酬はいくらが正解?」——法人化した(これからする)営業代行・販売代行(フルコミッション)事業の方へ。
営業代行は経費が少なく利益率が高いぶん、役員報酬の決め方と経費の取り方で手残りが大きく変わります。とくに交際費・接待は営業に付きものですが、税務では要注意の項目。この記事では、京都で営業代行を数多く支援する税理士が、営業代行の経費と役員報酬を3分で整理します。
- 接待・交際費・車・通信の経費を正しく計上したい
- 役員報酬を「なんとなく」で決めている
- 高粗利を、税金・社保を抑えて手取りに残したい
営業代行で経費にしやすいもの
- 交際費・接待:商談・関係構築の飲食など(相手・人数・目的の記録が必須)。
- 車両・ガソリン・駐車場・高速代:客先訪問に不可欠(私用兼用は按分)。
- 通信費・スマホ・SFA/CRMツール:営業活動のための費用。
- 広告・リード獲得費・紹介料:案件を取るための費用。
- 書籍・研修・セミナー:スキルアップの費用。
- 外注費:フルコミ営業・協力パートナーへの成果報酬(区分・インボイスに注意)。
“交際費”は要注意(記録がすべて)
接待・会食は、相手・人数・目的をレシートに残すのが鉄則。一人の飲食や、事業目的が説明できないものは否認されやすいです。また法人は交際費の扱いに一定のルールがあるため、金額が大きい場合は設計が必要です。
役員報酬の決め方(手残りを最大化)
役員報酬は、「会社の法人税」と「個人の所得税・住民税・社会保険」の“合計”が最も小さくなる点で決めます。高すぎると社保と所得税が重く、低すぎると会社に利益が残って法人税が重い——そのバランスの底を狙います。決められるのは期首(開始から3か月以内)だけで、その後は原則変更不可。決算前の設計が肝心です。
額面を上げずに手取りを増やす“合わせ技”
- 役員社宅:自宅家賃の一定割合を会社経費に。
- 出張日当(旅費規程):客先訪問・出張の日当を非課税で受け取る。
- 小規模企業共済・iDeCo:将来の退職金を積みながら所得控除で節税。
- 役員退職金:法人保険なども使い、税制上有利に将来へ報酬を残す。
報酬の額面はほどほどにしつつ、これらで手残りを増やすのが、社会保険の負担を抑えながら効かせるコツです。
やりがちなミス
- 交際費を“相手・目的の記録なし”で入れ、否認される。
- 私用と兼用の車・スマホを、按分せず全額経費にする。
- 期中に「儲かったから」と役員報酬を上げ、その分が経費にならない。
- 利益に対して報酬が過大で、一部が否認される。
よくある質問
Q. 接待の飲食は全部経費になりますか?
事業目的があり、相手・目的の記録があれば経費にできます。一人の飲食や私的なものは否認されやすいです。
Q. 役員報酬は高いほど得ですか?
いいえ。高すぎると社会保険と所得税が重くなります。会社と個人の“合計”が最小になる点が正解で、そこに合わせ技を足します。
Q. 車は経費にできますか?
営業で使う割合が経費です。私用と兼用なら按分します。社用車として法人で持つ方法もあります。
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※本記事は一般的な解説です。経費・役員報酬の扱いは個社の状況・最新の税制により異なります。実際の判断は無料相談でご確認ください。



